YUZURU(THE MOLICE)/それは「作曲家の死」
2009/05/21 Thu [Edit]
>三木たかし氏が亡くなって、テレビで色々と放送されている。
「たくさんの名曲を残して云々」と紹介されていた。
奇しくも同じ時期に、同じような年齢で、
同じような病気で、清志郎は亡くなったのだが
そのテレビでの紹介のされ方は全然違うなあ、と思う。

「カリスマ」みたいな紹介のされ方ばかりされる清志郎。
過激なエピソードや悲嘆にくれるファンや知人の姿が伝えられる。
僕が見たテレビの中で、清志郎を「偉大な作曲家」と紹介したものはなかった。
僕のテレビを見る量が足りないだけかもしれないけど。

彼は作曲家だ。
三木氏に負けないくらいにたくさんの名曲を残している。
詩人であり、音楽家であり、作曲家なのだ。
一人で三木氏や阿久悠氏の分の仕事をやっていたのだ。

ジョン・レノンに関しても同じ想いを抱くのだが、
彼は僕の中では間違いなく「作曲家」だ。
彼もやはりその言動や行動がまずピックアップされる。

その方がわかりやすいってことか?
ふたりとも、それだけ世間にとっては刺激的だった、という事なのだろうか。
でもふたりともそれを受け入れていたようにも見える。
その方がメッセージも聞いてもらえる、と確信犯的だったようにも見える。
それはそれでいい事なのかもしれないけど、
彼らが示した態度や言葉は、
何よりも「歌ありき、音楽ありき」だったと思う。

大忙しのテレビの、その短い持ち時間の中で
清志郎を紹介するとなると、まず一番に来るのが
「音楽」ではなくて、「カリスマ」である、という事が
この国の大部分の今、なのだね。
そこに文句を言う気もないが、
僕の認識は違う。

その人柄や素晴らしい人物だった、といくら報じられてもピンと来ない。
僕は清志郎に会った事も無いし、話した事も無い。
だからどんな人柄なのかもわからない。
彼の作った曲と詩と音楽でのみ彼と接して、
「忌野清志郎」を好きになった。
何か合理的な判断をして好きになった訳でもなく、
何だかわからないけど好きになった。

「カリスマ」として清志郎を愛している事は何も悪くないと思う。
自分もそういう面で彼の事を好きな気持ちもある。
上京した時はすぐに多摩蘭坂に「巡礼」にも行った。
だけど、何だかすっきりしないのでブツブツ考えている。
で、考えた結果、

”ああ、やっぱり僕は彼の詩と曲、音楽が好きなのだなあ”

という事が確認出来た。
良かった。

日本は、偉大な詩人・作曲家を一人無くした。
という事だ。
http://molicesenki.blog89.fc2.com/



雑記・雑感
2009/05/14 Thu [Edit]
>多摩蘭坂に行く。
比較的近所。
機材車MOLICE”2号”を駆り出し、カーステレオでRCを聴きながら。
機材車MOLICE"1号"がどうなったかはここではあえて触れない。
国立へ行くには必ず通る道なので見慣れた風景だが、
やはり見え方が違う。たくさんの人もいた。
車を停めて、坂を歩いて上って、下った。ゆっくり。ゆっくり。

追悼、という言葉の意味はよくわからないし、
それはきっと残された人々の気持ちの処理の有り様の事なのだ、と理解している。
その故人の望むと望まざるとに関わらず。
自分の、その故人への気持ちを確かめる、という作業なのだ。
そこは自分勝手でいいのだとも思う。
で、勝手に考えた。
いちミュージシャンが亡くなった後、どうなったら一番嬉しいだろう、と。
僕だったら、自分がこの世から消え去っても
自分たちの音楽がいつまでも聴かれ、歌われている事だ、と思った。
なので、僕は彼の歌を味わおうと思い、名曲の数々を一人で弾く。

わかってもらえるさ
君が僕を知ってる
多摩蘭坂

この三曲を毎日ギターで弾いて歌っている。
自分がギターを弾ける事の幸福を感じる。


>手紙
2009/05/06 Wed [Edit]
高校生の時、友達がいた。
同じ音楽を好きだった友達だった。
そんな友達は三人くらいしかいなくて、
その三人くらいが、僕の高校での交際範囲。
彼はその一人。
DOORSが好きで、POLICEが好きで、
RCが好きだった。
彼は僕と同じ時に北海道を出て、
神奈川に住んでて、
そして死んでしまった。
僕は音楽を続けたけど、
彼は消えてしまった。
彼の残したノートにはギターが好きだと書いてあった。
もう随分前の事。

どうしても彼に手紙を書きたい。
「おい、知ってるかもしれないけど、
清志郎が死んじゃったよ。」

どうしたらこの手紙が届くだろう。
こうやって書いていれば、
どこかで君は目にするんじゃないか?
たぶん、別の世界からでも読めるだろ?
返事はいらない。
でも読んでおいて。

じゃあ、また。
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by POP_ID | 2009-05-22 16:30 | '00sあたり | Trackback | Comments(0)
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