(あくまで)個人的な事情。(2)
彼らのラストアルバム「ヘッド博士の世界塔」に収録された"GOING ZERO"という曲。
そこにはアインシュタインの相対性理論から引用した一説がある。
彼らの革命のスピードはついに臨界点にまで到達し、宇宙は収縮へと転じた。
それはアルバムラストの曲において、1曲目の曲が逆回転で鳴らされていることによって
暗示されている。時間軸が逆転したのだ。そして僕の中のロック宇宙は、いったん消えた。
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ポップスを愛し始めた。長いことそうやって過ごした。
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その間、点に戻った僕の中のロック宇宙は、原子も電子もぐっちゃ混ぜのカオスの中で、
次なる爆発へのエネルギーを溜め込んでいたんだ。
そしてついに来た、いわばサード・インパクトがSUPERCARだった。
デビューアルバムを見て、はっとした。これは輪廻転生なのか?と。
THREE CHEERS FOR OUR SIDE
THREE OUT CHANGE
まるでアナグラム。
バンド名だって、
FLIPPER'S GUITAR
SUPERCAR。もしかして確信犯なのか?と疑った。
彼らは前世の記憶を失くした、フリッパーズの生まれ変わりだと信じることにした。
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英国バンドの影響を受けたサウンドはフリッパーズ譲りの遺伝子?
しかしJUNJIの詩は、~~だろうとは結ばなかった。
うん、もう最初の曲(CREAM SODA)で最高だよ。
もうヒネくれなくてもいんだ。隙を見せたっていいんだ。
ありのままをありのまま歌ったって、リアリティは出せるんだって。
暴走して終わった革命の続きは、潔く僕の心を斬った。落ちた。
新学期の始まりにリリースされたアルバム。
タイトルはスリーアウトチェンジ。
高らかに告げられた交代の合図。宇宙は再び覚醒し、星は輝き、時代は変わった。
さよならフリッパーズの季節。もちろん解散後の2人の創作活動によって、
フリッパーズは棺に納められたのだけど、本人ではなく別人がバトンを受け継いだこと。
その事実が僕を吹っ切れさせた。
思い出のアルバムの最後のページに、決して書くまいと思っていた4文字を綴れたんだ。
ロック新学期、もしくは新たなる宇宙の膨張の始まり。
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そうして7年が過ぎて、今の僕がいる。
スーパーカーの解散が僕の宇宙をどう変えたかは、実はまだ分からない。
破裂してないし、収縮もしてない。ただ大きな星が落ちてしまった悲しみは確かに。
超新星ってやつを、しばらく待ち続けてみるさ。
屋根の上に腰かけてね。「家宝は寝て待て」って、誰か言わなかったっけ?
(なんてそれはただのコトバアソビさ。)

                                         -このコラム終わり-
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by POP_ID | 2005-04-23 02:12 | MUSIC | Trackback | Comments(0)
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