断片化された愛情に告ぐ。(自戒)
この春から、通勤時間が3倍になったので、音楽をじっくり聴く時間ができた。
ザッピングするような聴き方でなく、しっかりと1枚のアルバムを味わうことは、
なかなか難しいのが現代人。(ながら聴きが殆どでしょう?)
聴き始めはとっつきにくかったいくつかのアルバムは、聴きこんでいくに連れて、
その良さがぐいんぐいんと沁みるように理解できてきて、スルメのようにおいしい。
まず先にプロモありき、
まず先にサビありきといった、産業ミュージシャンのCM音楽と違って、
聴き手にも相応の聴くチカラが要求される作品はそうそう売れるものではない。
しかし作り手と受け手がチカラを合わせてこそ、表現は前進するのだ。

シャッフル大好きリスナーは、表現者個人からの「熱」を無視してはいないか?
曲順に込められた音楽愛だってあるのさ。
フィッシュのBEST ALBUMの曲順に欣ちゃんが込めた愛情。
彼はスカパラでもアルバムの曲順決め担当を任されている。
せっかく綺麗に配列された1枚のアルバム。
まるで「食べるのがもったいない!」って思わず溜息をつく料理のようだ。

バラ聴きしかしていないリスナーは、アーチストの真意を汲もうという姿勢がない。
それは結局「売れ線音楽」の増長に間接的に加担する行為だ。
本当にそのアーチストを愛してはいないし、理解しようとは思っていない。
娯楽の一部なのだ。ゲームと同じ線上のゴ・ラ・ク産業。
僕はゲームが好きだったけど、ゲームに人生を変えられたことも、支えられたこともない。
やっぱり音楽への愛情は別物だ。
(ポップミュージックは映画みたいなものだって前に書いたけど、僕は違うな。)

少年時代に好きだったバンドのアルバム。本当に聴き込んだアルバムは、
曲順がそらで言えた。そう、それはLPというメディアの特性もあったからだけどね。
CDになって変わったんだ。そしてパソコンで音楽を操る現代に・・。(1億総DJ化時代)

このアルバムは宝物。
警察が来たって胸に抱えて離さない。
そんな愛せるアルバムにこれからも出会いたい。
たしたことないアルバムは断片聴きでじゅうぶんだ。
でもたいしたことないと判断できるほど、じゅうぶんに聴いたのかい?
c0016991_7141913.gif ←HATE ME!?
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by POP_ID | 2005-07-17 14:22 | MUSIC | Trackback | Comments(3)
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Commented by gyou-ten at 2005-07-18 08:35
鼻息男@Gyou/Tengです。

どなただったでしょうか、リミックスとかDJとかサンプリングが普及して(?)、これまでのように作者から音楽をコントロールする力が削がれていると言っていた人がどっかにいたような、いないような…。サンプリングとか、鼻息男、意味わかってないで書いてますが、その人はセンセーショナルに「作者の死」って言ってました。(で、それに対して怒ってる人がいたような気がします。作者の死なんてとんでもねぇって。)

アルバムの曲順というのは誰もがいじりやすいところですよね。固定されていた曲順を解体できるようになったということは、「作者の怪我」ですかね。

ますます一曲一曲を大切に聴く人が増えないとイヤだなぁ。[ー、]
Commented at 2005-07-28 02:21
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by POP_ID at 2005-07-28 02:25
鍵コメどうもです。
そうですね、だからこその”自戒”なのです。
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