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ライブ受難の頃。
ラフィン野音の悲劇の後、ライブに関する管理規制が異常に厳しくなってた時期がある。
当時は大きなオールスタンディング会場というのが皆無の状態で、
それでもオーディエンスは、カタルシスを求めて座席を離れて前へ前へと押し寄せるのが
常だった。(今では皆無でしょう?座席のあるハコでそういう状態。それは全てあの悲しい
事件の影響。)
事件後の野音では座席をスチールフェンスで囲んで、
客が通路へ一切出れないようにしてた。
他の会場も含めて多くのライブでは、ステージ左右のメインスピーカーの上に、
青・黄・赤の信号機まで置かれてたんだ。(信じられないでしょ?若いあなたには。)
ライブ前のアナウンスで、
「ライブが安全に行われている状態では、信号が青になります。
危険な状態になりそうなときには黄色に変わりますので、すみやかに自分の席に戻り、
係員の指示に従ってください。主催者が危険と判断した場合は、信号が赤に変わり、
ライブは一時中断、もしくは中止となりますので、お気をつけください。」

そんな時代のブルーハーツの野音ライブ。
ガッチリと席を囲んだ鉄柵を見て、ヒロトが苦笑いしながら言ったさ、
「なんか動物園みたいやねー。」
そして規制に縛られ続けるうちに、いつしか観客はなくなった鎖と杭を、心に作ってしまった。
(確か象の調教で、同じ方法を使ってたような気がする。)
そんな(ああ、昔のライブは熱くてよかったよなー。)なんて回顧する日々が終わったのは、
渋谷オンエア、赤坂ブリッツを始めとする大型スタンディングホールのオープン以降。

あの窮屈な時代のこと、誰か覚えておられますか?
ライブ受難の頃。_c0016991_7141913.gif ←VOTE ME?
by POP_ID | 2005-07-17 16:56 | '80sあたり
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