愛をこめて。(佐野元春1984) ※
佐野元春 / VISITORS | Excite エキサイトミュージック
愛をこめて。(佐野元春1984)

「コンプリケーション・シェイクダウン」 
これぞ"Epoc Making"と宣言して間違い無い楽曲。
20年以上経過した現代においても、この曲を超える作品が
日本のヒップホップシーンから出てこないのは、ここで表明されているように、

>当時流行っていたヒップホップカルチャーを真似てみたとかで
はなくて、どこにもないオリジナルなサウンドを作ってみたい。

という意志が具現化したからでしょう。
こんな素晴らしいマスターピースがあるにも関わらず、
なぜこの国では歌謡曲のような、安直なラップが鳴り響いているのだろうか?
それがリスナーのレベルに合わせたマーケティングの結果だとしたら、あまりにも悲しすぎる・・・。

*********************************************************************************

「TONIGHT」
変革のアルバム「VISITORS」において、
先行シングルとなったこの曲は、
「SOMEDAY」「NO DAMAGE」と聴き続けたリスナーを突き放すことのない、ポップソングだった。
僕の耳には最初聴いた時からずっと、
「雨上がりの街」が「女神の街」に聴こえるのですが、皆さんはどうでしょうか?(僕はわざとそう歌ったと確信していますけれど。)
明るく流れるメロディー。耳ざわりのいいリリック。しかしそれはサビにて反転する。

”悲しみに暮れる君の身代わりにはなれない”

この世界には救いようのない悲しみが存在しているという事実から、佐野元春は目を逸らせなかった。
これは「たかがポップソング」なのにだ。
”目を閉じないで”という歌詞は、(目を閉じる=死ぬということ)を暗示している。
だってこの歌は『夜』の歌なのだから。夜なのに”目を閉じないで”と歌っている意味を、ちょっと考えたら分かること。
これもまた、真に良質なポップミュージック。

*********************************************************************************

「SHAME~君を汚したのは誰~」 
あの忌まわしいテロに合わせて作られたと言われても、全く疑う余地のない奇蹟の楽曲。
元春のNYで初めてできた友人がドラッグで死んだ。
ドラッグと拳銃が自由に買える国、アメリカ。自由の意味を自己都合でしか解釈しない国。
ドルで牛耳る覇権主義とイスラム主義の対立に解決の糸口さえも無く・・・。
この曲を聴いた人には、これ以上の説明は不要だろう。
たった一人の友人に捧げた曲が、テロで亡くなった罪無き人々へと捧げられる。しかしその悲しみは平和へは繋がらなかった・・・・。

これを

”ひどすぎる”

と言わずして、どう言えばいいのか?

http://popid.exblog.jp/

※エキブロTB用の再録。
[PR]
by POP_ID | 2004-08-12 18:15 | '80sあたり | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://popid.exblog.jp/tb/6698949
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
<< 花田さん、at 目の前。