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JUNJI、最後に勝利する。
SUPERCAR最大の弱点かつ長所であった
「JUNJIの詞に対して、2人が感情移入を拒否して歌っていた」点。
たとえ外野から見て、それがいびつであったとしても、
彼らにとってそれが自然体であったなら、何も言うまい。
それがあのバンドの空気感だった。それは知っていた。
ただ、それ故にああいう解散の経緯になったことは、ファンとしてはやはり残念だ。

しかしJUNJIは最後に勝利した。
最後のライブでMIKIの声を詰まらせたのは、
珠玉のラヴ・ポップス「LUCKY」ではなくて、
記号と単語で綴られた「STROBOLIGHTS」だった。

2愛+4愛+2愛+4愛-SUNSET.............=TRU....

TRUE HEART!と叫べなかったMIKI。
沸きあがる喚声!MIKIが泣いた!?
「自分で書いたわけじゃないから、(思い入れは)ないですね。」と、
歌詞は音楽の構成要素でしかないと語っていた彼女が、
よりによって単語の羅列に泣かされたのだ。

どうみたって言葉の乗らないナカコーの難曲に、JUNJIの詩才の全てを賭けた解答。
それが「STROBOLIGHTS」だった。
ナカコーが自分の歌詞を捨てて、適当英語で歌うことについて、
「ガッカリですね。」と告白したJUNJIは、
最後の最後に、純粋な感情の牙城を切り崩した。
それはこれからの彼の音楽人生にとって最初の勲章となるだろう。

SUPERCARを聴かなかった君、
いつか後悔する。
天才の最初のキラメキが、そこにはあった。
これからそれを知るだろう。

JUNJIは最後に勝利した。
俺はそれを記憶した。
10年後にまた綴ろう。
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どうでもいいが、この感動コラムのタイトルが、なんか「必殺仕事人」みたいで嫌だ。
(分かる人だけ、分かってくれ・・。)
by POP_ID | 2005-03-16 03:17 | SUPERCAR
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