>お別れは突然やってきて、何気ない朝は、
知らん顔してオレを起こした。
小さい頃、
母に連れられて彼のバンドとよく旅をした。
普段のシャイで物静かな姿とはあまりにもかけ離れた狂気と歌声に、
幼い自分はトラウマにも近い衝撃を受けて。
同時にそこから発せられる底無しの愛と、革命を想像させるその空気に、
愕然と心が打ち震えたのも初めてだった。
子供だった自分にも、
彼は旅の仲間として隔てなく接してくれて、
オレはそれが最高に嬉しくて誇らしくて、
いつもステージの袖まで得意げに背伸びして付いていって。
常温に温めたステージドリンクをクイっと一口飲んで、
ステージに出て行く彼の背中は、
メッチャクチャにカッコよくて。
張り裂けそうです。
悲しい。
避けられねぇ。
恥ずかしくて一度も直接言えなかったけど、
本当に大好きでした。
憧れていました。
あなたに教えられて、
音楽を発信する立場になりました。
ストレッチを欠かさない様になりました。
芸術の力を知る事が出来ました。
ずっと夢を見て、
今も見てる
オレはデイドリームビリーバーで、
あなたは正しくキングでした。
ボス、オレ頑張ります。
きっとまた再会したら、
いつもみたいに優しく一瞥して下さい。
ありがとう。
愛してます。
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