真に良質なポップミュージックは、いつだって崖っぷちで輝いているんだ。
ビートルズの「イエスタディ」の主人公は、一年後には、他の誰かと歩いているかも
しれないけれど、もしかしたら今日死んでしまうかもしれない。
佐野元春の「シュガータイム」の主人公、
小沢健二の「さよならなんて言えないよ」の主人公。
二人とも、大切な人と過ごした日々が2度と繰り返すことのない日々で
あることを知ってる。
それでもキャラバンという名の人生は進んでいく。
僕らは年を取るたびに失っていく輝きと引きかえに、何を掴めばいいのだろう?
「つまらない大人になりたくない」なら、それを見つけなくちゃだめなんだ。
胸張り裂けそうな夜に、そばに誰もいてくれなくても、
真に良質なポップミュージックは、いつだって君のとなりにいるよ。